Yahoo!ニュースでイチローさんがいっていた。
イチローと言っても今の若い子たちにはあまりピンとこないかもしれない。
「振り子打法」という独特な打撃フォームの元プロ野球選手で、
メジャーでも活躍した日米を代表するヒットメーカー。
そんなイチローさんが、「努力は人が評価するもの」と言っていた。
自分で「あんなに努力したのに報われない」とか「努力すれば報われる」とか
その時点で見返りを期待しているようだと。
そうではなく、自分ではそんなつもりはないのに、人から見たら
「あの子すごい努力しているね」と言われるのが理想だと。
ここで、自分ではそんなに努力しているつもりはないというのがポイント。
努力というのは、意味は「力をこめて事をすること。あることを成し遂げるために、休んだり怠けたりすることなく、つとめ励むこと。」
という意味で、なんとなく苦労するイメージがある。
でも、当の本人は、苦労でもなんでもなく、楽しんでいる。
それを端からみたら、「あの子すごい努力しているね」と見えるのが理想だと
イチローさんは仰るわけだ。
確かに、塾でも超上位層(学年1位~5位)にいる子たちを見ていると、
「すごい、頑張っているね」と声をかけても「いやいや」とか、
「全然ですよ」など、努力していることを否定する子が多い。
多分彼らは勉強を楽しんでいるんだろう。
上位層(20位~50位)くらいになってくると、
同様な声をかけると、「そうでしょ?めっちゃ頑張ってます」
という肯定する声が多くなる。
努力はしないといけないと分かっているけど、楽しくはないという感じだろうか。
中間層以下は「もっとがんばれ」と声をかける頻度が多くなるので、
同様の声かけをする機会が減るが、「もっとがんばれ」に対して、
「はい」と言ってみたり、「もう無理」と言ってみたり
肯定も否定もみれるが、どちらも努力はしたくない、楽しくない
という感じ。
このことから、楽しいというのは全ての事において、一番大切な要素なのだと思う。
本来、新しいことを経験するのは楽しいことのはず。
勉強だって、スポーツだって、遊びでもそうだ。
努力は自分自身のためにするもので、どうせやるなら楽しくやりたい。
分からないこと=嫌なことではなく、分からない事=楽しいこと
に思考を変えて行く必要がある。
そういうことも心がけて指導にも活かしていこうと思います(^^)
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